Mika
たぶん私のプロフィールって、極論したら、この通りです。
「ピアノが好き過ぎて離れられず、現在に至る。」 以上
弾けるから弾きたいのではなくて、
たとえ弾けなくても、
弾けなくなってしまっても、
好きで、好きで、
どうしても弾けるようになりたくて、
ピアノが大好きで仕方ない!!
きっとそれが、
「私」なのだと気づきました…。
これまでの時間を振り返って、
嬉しいことも、悲しいことも、
楽しいことも、辛かったことも
いろいろ沢山ありましたが…
振り返ったら…
想い溢れて、想定していた以上に
とても長くなってしまいました。
全部消して書き直すことも考えましたが、
たぶん、これがありのままの私なので、
ご興味のある方のみ、
この先をお読みいただければ幸いです。
↓
↓
↓
かつて、私にとっての音楽人生のすべては、
家にピアノが無くても、ピアノに憧れて、
レッスンに通うお友達のお家に足繁く通って、
やっと念願かなって自分も憧れのレッスンに
通えるようになれた頃には、
「もう遅いから、今から専門に進むのは無理だよ」
というスタート地点から、
始まりました。
♪
自宅での練習は、長らく電子ピアノで、
そのため、アコースティックのピアノになると、
タッチが重くて弾けない…。
楽譜を見ながら譜読みをすることも出来ないから、
簡単な伴奏譜も初見で弾けない…。
そんな状態では、
「ピアニスト」なんてなれるわけがないのは、
誰に言われなくても、
自分が一番わかっていました。
どうしたら大好きなピアノを
もっと弾けるようになれるのかな?
今のようにインターネットも無く、
YouTube動画の様な便利なものも無く、
書籍や楽譜やCDを
欲しいだけ買い集められる十分なお金も無い。
レッスンに通える時間も限られているから、
子どもながらに私が考えたのは、
図書館を駆け巡って、音楽書籍をさがして、
とにかく本を読むことでした。
そして、そんな私の情熱を
強く信じ続けてくださったのは、
当時、とてもお世話になった
ピアノの先生でした。
人一倍不器用で、不安症で、あがり症で…
それでも寝ても覚めてもピアノが大好きで、
合唱の伴奏を希望しても
オーディションも通らないような未熟な私に
大丈夫!
「Mikaちゃんの夢は、絶対かなうよ!」
そういつも、温かくお声かけくださって、
信じ続けてくださいました。
先生が私に教えてくださったのは、
演奏技術そのもの以上に…
音で表現したいことを、
弾けないときには、絵を描いてみること。
ピアノが目の前に無いのなら、
想像力を使って、
心のピアノで弾いてみること。
何もないように思えても、
常に止まらない時間が流れていること。
時間が流れていることは、
生きていることと同義で、
生きている限りは、
自分次第で学び続けてゆけること。
あらゆる場所に
音楽は存在していること。
音楽の追求に上限はなくて、
期限も制限も、何も無いこと。
ただ、その学ぶ「道のり」や「速さ」を
誰と比べることも無く、
自分のペースで、自分の出来ることを、
生涯学び続ける勇気を持つということ。
…改めて思い出すと、
本当にたくさんのことを教わってきました。
でも当時の私には、
すぐに理解できたわけではありません。
そんな時に先生は、
こんな風にお話しくださるのでした。
「今すぐには、理解できなくてもいいんだよ。」
「ただ、頭の片隅に留めておいてね。」
心に植えた種は、いつか芽を出して
きっと花が咲くから…
いいんだよ。
ゆっくり、ゆっくり。
*
そして私は数年後…
大人になってから専門学校でピアノを学び、
閉店後のカフェでピアノをお借りしていたご縁から、
素敵な音楽家さんとの出会いをきっかけに
伴奏ピアニストとして演奏活動開始。
カフェやカジュアルレストランでのBGM演奏、
ブライダルの音楽関連業務、
時には勉強が好きになるための家庭教師や、
個別指導塾講師も経験。
30歳までに「ピアノ講師」になれなかったら、
もうピアノは諦めようと覚悟をして、
そのタイムリミット直前で、
ご縁をいただくことができました。
かつて私自身が恩師に教わったように、
指の技術そのものではなく、
音楽を学ぶ上でのお悩み相談対応も含めた
主に入門~初中級のレッスンを専門として、
2022年10月に10周年を迎えたところです。
* * *
今は時々、尊敬するアーティストの友人と共に、
コンサートやイベントなどで弾かせていただいたり、
自己流で編曲をさせていただいたりしているけれど、
今の自分のことを、
私は何と呼べるのか?…
何と呼んでいいのか…???
プロフィールを求められるたびに
いつもちょっぴりドキドキしながら…💦
Mikaが弾いてるのは「ピアノ」だから、
ピアニストだよね!
ほんと!?良いのかな?…ありがとう!
そう呼んでもらえるのは、素直に嬉しいな♪
そんな温かい仲間たちのおかげで
今は大変ありがたいことに
「ピアニストさん♡」や「ピアノの先生♡」と
子供の頃から憧れていた名前で
時々ご紹介いただいたりしながら
いろいろなピアノを弾かせていただいて、
現在に至ります。
* * *
…とはいえ、これまでには、
「もう続けられないのではないか…」
そう思うような大きな試練も、
数えきれないほどありました。
今もピアノと共に生きていられるのは、
出口も無いように思えるピンチを迎えるたび、
なぜか突然、偶然の様な、奇跡の様なご縁や、
温かいご支援をいただけたおかげなので、
いつも感謝でいっぱいです。
私に温かい手を差し伸べてくださった方々は
自分が学び得ることの出来た何かを、
これから必要としている次の誰かに伝えてゆくことこそが、
「恩返し」になるのだとも、教えてくださいました。
これまで様々なご縁を通じて
お世話になった皆様へ
自分の生きていられる時間のうちに
どうやって恩返しができるのだろうと、
考えない日はありません。
本当にありがとうございます。
この場をお借りして、
心より御礼申し上げます。
* * *
こんな私ですが、
コンサートの終演後などに、
光栄にも大切なお気持ちを教えてもらえたり、
お声をかけてもらえることが、よくあります。
「私も本当は、ピアノを学び続けたかったんです!」や、
「どうしたらピアノで歌えるようになれますか?」など。
そのお気持ち…
痛いほど、わかる気がしています。
だから、もしも、
これからピアノを勇気を出して
学んでみたいけれど、難しいのではないかと
何か不安を感じていらっしゃる方々や、
かつてピアノを学んでいたけれど、
「私には向いてなかったから…」なんて、
辛い挫折意識をお持ちの方が
どこかでご覧くださってたとしたら…
ささやかながらエールを込めて
お伝えしたいと思うのは
いつからでも
いくつからでも
遅くないよ!
自分であきらめない限りは
一歩ずつでも前に進める!
これは、レッスンでお会いできる皆さんへ、
ご紹介させていただいている言葉であり、
日頃から自分に、
言い聞かせている言葉でもあります。
がんばっても、がんばっても、
順調に進める日ばかりでもないけれど、
憧れる気持ちがあることは、
少なくとも何か
ご縁がある証なのだと思う。
今までお世話になった方々に、
そう教えていただけたことも、
私にとっては、大きな励みになりました。
今までいろいろな方々と
ピアノの前でお話をさせていただいてきて、
ピアノから離れてしまう理由には、
環境変化のご事情も、もちろんあるけれど、
それ以上に傾向として多く感じたのは
手探りで練習を続けることへの
不安やお悩みという心理面の要素でした。
良い言葉に出会うこと。
出来る・出来ないに関わらない、
成果主義ではない
音楽を愛する気持ちへの自信や確信。
素敵な言葉、好きな言葉が、
生きる支えになってくれることって、
私はあると思っています。
だから、
ちょっぴり挫けそうで大変な日は、
一度に沢山は進めなくても、
「何か1つだけでも…♪」と、
割り切ってみることも、
おススメかな♪と思います🌝
* * *
今の時代。今の社会。
次々と悲しいことが尽きない世界のなかで、
あまりに無力な自分に何ができるのかと、
思うばかりです。
それでも、やっぱり、
身近な人々の笑顔に出会えることは
とても素敵なことだから☆
大好きなピアノを弾かせていただいた時に、
「ありがとう!」と
誰かに少しでも喜んでいただけるのは、
何よりとても嬉しいことで、
さらには思いがけず誰かの勇気に繋がっていたり…
その姿からこちらも沢山の励みをいただいたり…
「私も弾いてみたい!」って、
ピアノへの憧れの連鎖が生まれたり…
この輪がもっともっと広がってゆけば、
結果として孤独な誰かの命を救えたり、
今よりちょっぴり優しい世界に
なるのではないかとも、願っています。
*
私はコロナ禍中、
思いがけない出来事をきっかけに、
ただ両手を鍵盤の上に乗せることも
出来ないような時間を経験して、
一時期はこの先、
ピアノが弾けないかもしれない人生を、
覚悟したこともありました。
でも幸い、やっと再び少しずつ
弾けるようになれてきていて、
ピアノの前に戻ってこれている今は、
改めてピアノの素晴らしさに感動しつつ、
失った時間や練習出来なかった日々を取り戻すべく、
信頼できる素晴らしい先生方のご指導のもと、
リハビリに励む日々です。
限られた環境と、残された時間の中で、
今まで学んできた何かが誰かのお役に立てて、
「ありがとう」と喜んでもらえる場所が
ゼロではないかぎり、
やっぱり私は、
ピアノを弾いていたいです。
より良い音楽をお届け出来るように、
再び精一杯がんばりたい想いでいっぱいです。
時に「どうして…」と思うようなことも、
たくさんあるけれど、
自分が自分として生きていられる時間は、
今ある人生、1回限り…なんですよね。
だから、この人生で出会える
様々な出会いやご縁に感謝をして、
自分が心豊かに生きられる関係性を大切にして、
かつて恩師が、
私の夢を信じてくださったように
ご縁をいただける方々の夢を
心から応援したいと思っています!
それぞれ目指す道は違っても、
自分の夢に向かって
お互いがんばりましょう!
* * *
溢れる想いのままに、
たくさん書いてしまったけれど、
このページを見つけて最後までお読みくださり、
ありがとうございました。
素敵なことがありますように…☆
みなさんの夢が、叶いますように。
From Mika